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赤ちゃんがきた

赤ちゃんがきた

1回目

                   baby-kuma
体外受精一回目の流れ
                                                                   milk

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2001年春

生理が不規則だったため、念のために行ってみた婦人科。
まず一つづつ検査をしてみようということになり、卵管造影検査というものを受けることに。
卵管がきちんと通っているかどうかをレントゲンに撮って見てみるというもの。
詰まりのない人は痛みもそんなに感じないとか・・・
私の場合、ものすごく痛かった(T_T)
私の場合、卵管がつまっていて検査の結果両方ともアウト!!
卵管が詰まっていては、精子に出会えない、妊娠できないよね。
処置をした方がいいということで、個人病院から、大きな大学病院を紹介される。

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2001年初夏

昔、生理不順で通ったことのある、都内の個人産婦人科へ行ってみる。
相変わらず優しい先生は、絵に書きながら説明してくれる。
「私としては、手術をしても絶対妊娠するという可能性が少ないものより、
思い切っての体外受精がいいと思うのよね。」と。

 
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2001年8月

再び卵管造影検査をすることに。
これは、私が前の病院からデータを借りてこれればやらなくても良かったんだけどね。
何かとめんどくさい気がしたので、再び受けることに。
前回と同様、これがめちゃくちゃ痛い!!!
痛みをこらえるのは結構平気な私が、気分悪くなって座薬まで入れてもらうくらい痛かった。
お腹がパンパンに膨らんで、どうしたらいいのか分からない痛み。
今回の検査では、全く詰まってるという感じではないとのこと。
やっぱりその日の体調、検査を受ける病院などで変わってくるのかな・・・・
でも、きれいに通っているというわけでもないので、やっぱり体外受精をすることに。
今後の大まかな日程が決まる。

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2001年9月半ば

私の仕事の関係上、9月後半からのスタートを希望。
が、いつものとおり、生理がこないので注射でむりやり生理をおこさせることに。

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2001年9月後半

注射ってすごいね。はい、ちゃんと生理きました。
病院に行ってみると、さっそくスタートということ。
この日からスプレキュアスタート。(鼻にシュッと霧状の薬を入れる。)
これは、排卵がおきてしまわないように脳に指示をする薬。
体外受精で採卵するその時まで、卵巣の中で育てるためにね。
毎日3回。8時間おきに、両方の鼻にシュッと。忘れたらかなりヤバイ!
採卵する直前まで毎日します。

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2001年10月始め

HMGという卵を育てる為の注射もスタート。毎日通って毎日注射。
注射箇所は、腕かお尻・・・私はお尻を希望。
毎日ということは、土日はもちろん、仕事をしながら、自宅から遠い都内のココに通う
日々。絶対妊娠するという支えだけで、通えたきがするなぁ。

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10月14日

卵子の状態から、採卵の日が10月16日に決まり、朝10:00、最後のHMG注射を打つ。
そしてこの日は一回帰宅して、再びHCG(排卵をさせる注射)の注射を打つ為に病院へ。
この日でスプレキュアも終了。
夜9:00、真っ暗な病院に行き、ブザーをならすと夜勤の看護婦さんがでてきた。
注射をし、帰宅。
たったこれだけのために、時間をかけて2往復もした日。
これで妊娠しないはずなーい!!と二人で励まし合い、やるだけやってるという気持ちに。

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10月16日

採卵当日。
朝9:00に病院。家を6:00に出る。keiichiも会社を休み一緒に。
時間になり、お腹の中を確認してから、手術室へ。
着替えをし、注射を打たれ、麻酔が効いてきて記憶無し。
keiichiは別室にて大事なお仕事。元気なやつ出してね~。
無事終わり、起こされてちょっと休憩。
その後、keiichiが待ってる部屋へ移動。2時間くらい休むということ。
先生からの話があり、「卵二つ採れましたよ」と。
自分の卵の質なんて考えず、採れれば元気な精子が入り込んで受精ね。という感じ。
双子でもいいねなんて考える私。
だって普通の人より妊娠のチャンスが少ないんだものね。

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10月17日

仕事は休み、点滴だけ打ちに病院へ。2本打たれる。

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10月18日

仕事に行き、注射だけ打ちに病院に寄る。
頭の中は明日出会える受精卵ちゃんのことでいっぱい。
ちゃんと育ってるのかな・・・・

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10月19日

朝一番に、病院へ。先生に呼ばれて、話を聞く。
「結果から言います」「はいっ(^-^)」
「受精しませんでした。」「はい??」うーん?理解できない。
「と言っても納得できないでしょうから、今から見に行きましょう」
見せてもらった私の卵ちゃん。・・・・なんじゃコレ?
先生の説明だと、「精子はいっぱい群がったんだけどね。反応しませんでした」
ただの丸いモノが2個写ってるだけ。
その姿が間抜けというか、寂しげで、涙が出てきた。
考えてなかった展開だったので、びっくりしてたのも事実。
今後のことを聞き、病院を後にする・・・甘かった・・・
やっぱり不妊治療というのは、長くゴールの見えない道のりなのでしょうか・・・
keiichiから電話がきて結果報告。
「まだまだ始まったばかり。あきらめないでがんばろうよ」と言ってくれる。
帰り道は妊婦になってると思ってた私は、しばらく電車にものれず、
病院近くの公園でぽーっとしてました。

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